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saraさんの書かれた記事(その1 その2)において、
線路のガードレールについてのお話が出たので
向こうのコメントで説明をさせていただいていたのですが
どうせなら具体例を挙げて説明をやり直したほうがよいかなと思ったので
ネタ帳を探って素材を発掘してきました

脱線防止ガード(フローティングラダー部)

上の写真は鉄道総研実験線のレールです
直線への投入が多い(様に感じる)ラダーマクラギなので、
脱防ガードが付設されているのは珍しいのではないでしょうか

脱線防止ガード(軌間外方)
Panasonic_P1120486.jpg
津軽海峡線 吉岡海底 - 知内間

脱線防止レール
Panasonic_P1030290.jpg
上田電鉄別所線 中塩田 - 塩田町間

脱線防止レール(PCマクラギ区間)
Panasonic_P1030017.jpg
阪神本線 青木駅構内

脱線防止レールおよび脱線防止ガードは列車の脱線を防止するために設置されます
推定脱線係数比が一定値未満の箇所(当社では1.2)
半径250m未満の曲線や、 急勾配中の曲線または高築堤等で
脱線した際に非常に危険が予想される箇所に敷設されます

脱線防止レールは主に木マクラギ区間において、犬クギで締結されます
本線レールとの距離は65(+スラック)mmが標準です
また上記阪神青木構内のように、専用のPC枕木が用いられることもあります

脱線防止ガードはレールを犬クギ締結することができない
PCマクラギ区間において、アングル材を用いて設置されます
本線レールとの距離は85mmが標準で
脱線防止ガードは本線レールと専用金具で締結されます

脱防レールおよびガードの設置位置について
推定脱線係数比および急曲線による設置箇所については、
曲線外軌側方向への脱線を防止するため、曲線内軌側内方へ設置されます
その他の条件による設置箇所については、
脱線した際に被害が大きくなる方向の反対側レール内方に設置されます
(例:新幹線の橋脚がある、高築堤のため転覆の恐れがある など)
gr.gif


安全レール(軌間内方)
P1020318.jpg
長野電鉄長野線

安全レール(軌間外方)
Panasonic_P1020190.jpg
富山地方鉄道上滝不二越線 南富山駅構内

安全レールは脱線してしまってもそれ以上の被害を最小限にするためのレールで
都合上脱線防止ガードが設置できない場所に敷設されます
一部では逸脱防止レールと呼ばれているようですが、
国鉄の資料では安全レールとなっています
本線レールとの距離は180mmまたは220mmで、主に古レールが用いられています
脱線防止レールとは、本線レールまでの距離が違うことがお分かりいただけますでしょうか?
レールの設置位置については、脱線防止レールおよびガードに準じますが
落石や雪の多い地域では、隙間に落石や固結した雪がつまって
逆に脱線の原因になってしまうので、安全レールを線路の曲線外方に設置します

溝付きレール
Panasonic_P1020203.jpg
富山ライトレール 富山駅北口駅構内

路面電車や超低床LRV車輌が急曲線部をスムーズに曲がれるように
溝付きレールという特殊なレールが使われることがあります
(参考 Nihon getzner
曲線部の脱線防止に関して
脱防ガードは外軌側レールへ車輪の乗り上がりが始まってから
内軌側車輪の背面をガイドするものですが
溝付きレールは常に内軌側車輪の背面をガードして、
外軌側レールへの接触力を緩和する効果があります

橋上ガードレール
Panasonic_P1020704.jpg
上信電鉄 南高崎 - 根小屋間
城東貨物線 - 赤川橋梁 ←こちらの記事もご参照ください
橋上ガードレールは無道床の曲線橋梁や、進入側に急曲線が近接している橋梁
10‰以上の勾配中又は縦曲線中の橋梁、200m以上の長大橋梁に設置され
左右それぞれのレールに沿って設置されます。(片側だけの橋上ガードレールはありません)
敷設方法等は安全レールと同じです。

橋上ガードレール(軌間外方)
Panasonic_P1120737.jpg
奥羽本線 和田 - 大張野間

鋼直結軌道橋上脱線防止ガード
Panasonic_P1030301.jpg
しなの鉄道線 千曲川橋梁

鋼直結軌道の橋梁において、上記の条件で橋上ガードレールが必要とされるのに
構造上ガードレールを設置できない場合は、アングル材の脱線防止ガードで代用することが可能です

橋上ガードレールと脱線防止レールの併用区間
Panasonic_P1050365.jpg
大井川鉄道井川線 閑蔵 - 井川間

橋上ガードレールと脱線防止ガードの併用区間
Panasonic_P1050915.jpg
能勢電鉄妙見線 平野 - 一の鳥居間

踏切ガードレール
08
しなの鉄道線 屋代駅構内

踏切ガードレール(分岐器介在)
IMG_6509.jpg
能勢電鉄妙見線 妙見口駅構内

踏切ガードレールは、踏切道において車輪が通過する際に、緩衝材(踏切敷板)との
空間を確保するため軌間内に設置するガードレールです
敷設方法は脱線防止ガードに準じますが、木造の敷板の場合は古レールが用いられます
ゴム製やコンクリート製の敷板の場合は、敷板材に埋め込まれた山型鋼や敷板材自体が
ガードレールの役割を果たす場合もあります

安全レールと踏切ガードレールの併用区間
Panasonic_P1080306.jpg
いすみ鉄道 上総中野 - 西畑間

分岐器内ガードレール
Panasonic_P1020483.jpg
鉄道博物館 ミニ運転列車万世橋駅手前の分岐器

普通分岐器のクロッシング部では軌間線欠線部が存在するので
車輪が異線進入するのを防止するために
クロッシングの反対側にガードレールが設置されています
クロッシングとガードレールのバックゲージを確保するため
ガードレールは間隔材を用いて主レールに固定されています
ただしノーズ可動クロッシング分岐器においては軌間線欠線部が無いため
直線側にはガードレールが設置されていません

ポイントガード
Panasonic_P1030057.jpg
近鉄奈良線 大和西大寺駅構内

ポイントガードはトングレールの摩耗が著しい分岐器や
基準線の曲線半径の小さい内方分岐器のポイント部に設置されます
また側線分岐器における軽量車輌の脱線防止目的でも設置されることがあります

201側線分岐器ポイントガード
Panasonic_P1080158.jpg
JR東日本尾久車両センター

参考:
鉄道現業社 保線ポケット事典(第八版)
鉄道総合技術研究所 RRR 2008.2
  
コメント

トラックバックを送っていただいてありがとうございました。
記事を拝見させていただいて、脱線防止ガードレールと安全レールとの違いがはっきりとわかりました。
安全レールの軌間内方と軌間外方の設置の違いも・・・。お写真から、冬に雪が詰まって脱線の原因になるという意味もわかりました。

そして、昨年に私が疑問に思っていた踏切のレールのことも、こちらのお写真で同じものだということがわかり、本当にうれしく思っています。
半年間眠っていた写真を今日、アップしました。関連記事として、また記事中にリンクさせていただいております。本当にありがとうございました。m(_ _)m

分岐器にもガードレールがつけられているのですね。今度、しっかりと見てみたいと思います。
(プラレール【R-17】ニューてんてつき・・・思わずクリックしてしまいました。)
---------- sara [ 編集] URL . 02/05, 14:28 -----

>saraさん
どうせならガードレール全種類解説しようと思いまして
写真のフォルダを隅々まで探してみました
なかなか文章で書いてみてもわかりづらいですからね
写真でご理解いただけたようで何よりです

図らずも踏切ガードレールの疑問まで解けてよかったです
プラレールは小さい頃よく遊んでいました
この三枝分岐は持ってませんでしたけど(笑)
---------- oomatipalk [ 編集] URL . 02/06, 23:56 -----
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