2月27日、近鉄大阪線東青山駅構内で列車の脱線事故が起きました
ニュースなどでは原因として、
横取装置の収納忘れではないかと言われているようです
また4月12日には、東海道貨物線戸塚駅付近で
MTT作業に伴う線路閉鎖着手前に、横取装置のロックを解除してしまい
貨物列車と衝突するという事故が起きてしまいました。
そこで「横取装置」とは何か、
たくさんの皆様が検索してこのブログへやって来ていただいているようです
まず文章での説明はこちらの記事(東海道新幹線 - 京都)をお読みください
また、こちらの記事を参照した感じでは、
今回の現場に設置されていた横取装置は↓この可動式横取装置(分岐器型)のようです
鉄道機器HP - 製品情報

これは私の社での横取装置の使用方法です。
他社では異なる場合もありますので、あくまで参考ということでお願いします
横取装置を使用して保守用車などを進出、収納させる際は
まず指令に連絡して線路閉鎖か保守用車使用の手続きを取り、
列車が当該区間に入らないように指令で赤信号を出してもらいます
その後横取装置横に設置されている警報装置にささっているカギを抜きます
この時点で警報装置からは結構な大きさのブザー音が鳴ります
抜いたカギを用いて、線路外に設置されている横取装置ストッパーの南京錠を外します
ストッパーを外すと横取装置はバネの力で本線レール上にかぶさります
上下それぞれの写真をクリックするとかぶせた状態の写真になります

本線レールに横取装置がかぶさっている状態では
その状態がセンサーで警報装置へ送られ
線路を短絡状態にさせて当該区間の信号を赤にしたり
警報装置がさらに特殊信号発光装置(LED)を動作させて
横取装置使用中は決して列車が入ってこない仕組みになっています
保守用車の通過速度は5km/hです
それくらいゆっくりでないと、高低差のある横取装置の通過は危ないのです
保守用車の通過後
横取装置を元通りに収納し、ストッパーをかけ、南京錠で鎖錠します
カギを警報装置に差し込むとブザーが鳴りやみます
警報装置のセンサーが使用状態になっていないことを確認
同時に現場のレールも確認します
かぶせた状態の写真を見ていただくと、鉄板が黄色いのがわかるかと思います
この写真は昼間ですが、横取装置を扱うのはほとんど夜間ですので
蛍光塗料を塗って暗い中でも目立つようにし、収納し忘れを防止しています
ここまでの確認作業はすべて2人以上で指差確認で行います
確認が済んだら指令へ連絡して、短絡状態が解消されているかどうかを確認してもらい
線路閉鎖または保守用車使用を終了します
これが「横取装置とは何か」ということの答えになると思います
事故の原因については、現在の状況で私が何か言えるようなことはありません
また詳しい原因などがわかった場合は、他山の石として事故防止に努めたいと考えています
2009/2/28追記
上記参照先のブログの方でさらに詳しい写真が追加されたようなのでご紹介します
近鉄大阪線東青山駅構内の配線について / DK-Kawachiの日記と雑学ノート
ニュースなどでは原因として、
横取装置の収納忘れではないかと言われているようです
また4月12日には、東海道貨物線戸塚駅付近で
MTT作業に伴う線路閉鎖着手前に、横取装置のロックを解除してしまい
貨物列車と衝突するという事故が起きてしまいました。
そこで「横取装置」とは何か、
たくさんの皆様が検索してこのブログへやって来ていただいているようです
まず文章での説明はこちらの記事(東海道新幹線 - 京都)をお読みください
また、こちらの記事を参照した感じでは、
今回の現場に設置されていた横取装置は↓この可動式横取装置(分岐器型)のようです
鉄道機器HP - 製品情報

これは私の社での横取装置の使用方法です。
他社では異なる場合もありますので、あくまで参考ということでお願いします
横取装置を使用して保守用車などを進出、収納させる際は
まず指令に連絡して線路閉鎖か保守用車使用の手続きを取り、
列車が当該区間に入らないように指令で赤信号を出してもらいます
その後横取装置横に設置されている警報装置にささっているカギを抜きます
この時点で警報装置からは結構な大きさのブザー音が鳴ります
抜いたカギを用いて、線路外に設置されている横取装置ストッパーの南京錠を外します
ストッパーを外すと横取装置はバネの力で本線レール上にかぶさります
上下それぞれの写真をクリックするとかぶせた状態の写真になります

本線レールに横取装置がかぶさっている状態では
その状態がセンサーで警報装置へ送られ
線路を短絡状態にさせて当該区間の信号を赤にしたり
警報装置がさらに特殊信号発光装置(LED)を動作させて
横取装置使用中は決して列車が入ってこない仕組みになっています
保守用車の通過速度は5km/hです
それくらいゆっくりでないと、高低差のある横取装置の通過は危ないのです
保守用車の通過後
横取装置を元通りに収納し、ストッパーをかけ、南京錠で鎖錠します
カギを警報装置に差し込むとブザーが鳴りやみます
警報装置のセンサーが使用状態になっていないことを確認
同時に現場のレールも確認します
かぶせた状態の写真を見ていただくと、鉄板が黄色いのがわかるかと思います
この写真は昼間ですが、横取装置を扱うのはほとんど夜間ですので
蛍光塗料を塗って暗い中でも目立つようにし、収納し忘れを防止しています
ここまでの確認作業はすべて2人以上で指差確認で行います
確認が済んだら指令へ連絡して、短絡状態が解消されているかどうかを確認してもらい
線路閉鎖または保守用車使用を終了します
これが「横取装置とは何か」ということの答えになると思います
事故の原因については、現在の状況で私が何か言えるようなことはありません
また詳しい原因などがわかった場合は、他山の石として事故防止に努めたいと考えています
2009/2/28追記
上記参照先のブログの方でさらに詳しい写真が追加されたようなのでご紹介します
近鉄大阪線東青山駅構内の配線について / DK-Kawachiの日記と雑学ノート
2009.02.28 (Sat) 00:19 CM16. TB5.
[ 趣味・実用 : 鉄道 ] [ 分類 : 普通鉄道 脱線・乗越分岐器・横取装置 ]
[ タグ : 横取装置狭軌(1067mm)解説 ]
[ 趣味・実用 : 鉄道 ] [ 分類 : 普通鉄道 脱線・乗越分岐器・横取装置 ]
[ タグ : 横取装置狭軌(1067mm)解説 ]
土橋鉱山にも転車台ありまっせー山田太郎 猫派です3事業者以上が乗り入れている駅追伸
これも第二種区間ではありますが、
・目黒 (JR東日本、東急電鉄、東京メトロ、東京都交通局)
ですかね。鬼神3事業者以上が乗り入れている駅神戸高速は2010年10月以降完全な第三種鉄道事業者になりましたから、
他の第三種事業者とのバランス上は阪急阪神山陽神鉄として扱ったほうが
いいかもしれませんね。
逆に鬼神長野県水産試験場 その2はじめまして。
楽しく拝見させて頂いております。
長野県水産試験場のトロッコ軌道の線路は、
残念ながら近々撤去の予定だそうです。
見学したい方はお早めにどうぞ。無記名埼玉県立近代美術館(北浦和公園)カイザー製のレール2180年11月7日に御発信のドイツカイザーのレール、茅野駅の跨線橋の橋脚にも使われています。
同じ文字が読みとれます。
ご参考まで鈴木頼奈3事業者以上が乗り入れている駅名古屋駅名古屋駅には名古屋臨海高速鉄道のあおなみ線も乗り入れていますhatahata高松ひなた緑地(阪急西宮北口駅前)電車すごい高松あゆ