大聖牛

聳え立つ群馬県庁の横を流れる利根川の河川敷に
古レールで組まれた謎の構造物がありました

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これは大聖牛(だいせいぎゅう)と呼ばれるもので
河岸保護のため水流を弱める役割があります
一般的には木製のものが多いのですが、
こちらにある大聖牛は東武伊香保軌道線のレールが再用されているそうです

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レールの刻印は確認できませんでしたが
断面形状から30kgレールのようです

位置情報(google map)

参考リンク
前橋公園下レール式大聖牛/(公財)群馬県建設技術センター

続き、もう少し下流

2017.04.02 (Sun) 22:32 CM0. TB0.
[ 趣味・実用 : 鉄道 ] [ 分類 : 普通鉄道 レール ]
[ タグ : レールその他設備 ]
武蔵野操車場記念モニュメント
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武蔵野線吉川美南駅西口を出て線路沿いを北西方面に進んだところに、
近所の子供たちで賑わう公園があります
公園中央の築山は、ここが旧武蔵野操車場であったことを示すハンプを模しています
頂上のコンクリートブロックは制走堤をイメージしており、
埋め込まれた車輪から一対のレールが伸びています。軌間は1067mmでした

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本当にお子様たちで賑わっていて、
写真が撮れるまで30分ほど公園の隅で待っていました。完全に不審者ですねw

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制走堤のようなもの。中にも入れるし、上にも登れます

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制走堤のようなものに貼られたプレート。
ずいぶんと汚されてしまっていますが、解読すると以下のような文面になるかと思われます

昔ここは国鉄の武蔵野操車場でした

公園の築山とその一帯は、操車場の「ハンプ」施設をイメージしています。
「ハンプ」は高低差を利用して貨車を転走させるための人工の丘です。
転走した貨車は各行先別の線路に送られ、連結のうえ列車に編成されました。

「制走堤」は車両の暴走を止める施設です。
このオブジェは操車場線路の終端にある第4種車止め(制走堤)を模したものです。


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公園の案内
「オブジェ」と呼ばれているそうです。

位置情報(googlemap)


位置情報(googlemap)

現在首里までのゆいレールですが、
現在4.1km先のてだこ浦西駅までの延長が決まり、
2019年の開業を目指して工事中です
延伸に必要なPC軌道桁を製作するための工場が
浦添市の海沿いにあるという事で見に来ました

※注意
この工場を挟んだ向こう側はアメリカ軍キャンプキンザーとなります
当方撮影時は何もありませんでしたが、
この先訪問の上、撮影等される方に関しましては十分注意してください。


参考リンク
沖縄都市モノレール延伸関連 PC軌道桁製作場整備 工事画像 2015年10月 / Monorails of Japan web site

奥の背の高い建物が打設工場、手前の建物が蒸気養生場となっており
2つの建物と、門型クレーンへの受け渡し場所までの間に
2本の普通鉄道用の軌道が敷設されています
遊覧鉄道を除いては、沖縄唯一の実用鉄道の軌道ではないかと思われます
37kgレールのコンクリート直結軌道で、軌間は1067mmに見えます
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↑南側終点  ↓北側終点
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門型クレーン
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養生の終わった桁を仮置きするため、門型クレーンが設置されています

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北端から仮置き場と門型クレーン用レール

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クレーン車止

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クレーン用レールの刻印
→ 37A LD ○S 2015.4
新日鐵住金2015年4月製の37kgレールでした

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1本だけ仮置きされていたPC軌道桁

軌間変換装置

2008年のGWに来た際は、この場所にあった装置は取り外されていたのですが
8年振りに再び訪れてみた所、当時の本線があった場所に移設されていました
この2枚の写真は、前回の記事の写真とほぼ同じアングルのものです
装置自体が隣にお引越ししたのがわかると思います

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という事で今回は、装置をじっくり見学する事ができました

参考リンク
鹿児島本線 - 新八代
鉄道博物館の軌間可変軌道模型

古レール使用道路橋

国宝犬山城のすぐ下に架かっている彩雲橋は鉄道とは関係のない道路橋ですが
下部構造の鉄骨にレールが使用されているというとで、犬山遊園駅から歩いて来てみました

位置情報(googlemap)

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銘板、反対側にはひらがなの「さいうんばし」と昭和4年3月竣工の銘板がありました

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犬山遊園駅側から
元々2.0tの制限のある橋ですが、点検の結果が思わしくなかったようで
現在は車両通行止めとなっています。修繕が終わるのは28年3月の予定です

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犬山城方から

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橋の下がちょうど滝になっています

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参考リンク
彩雲橋 / HETIMA DIARY
お宝 under the 国宝【2】 彩雲橋 / 穴と橋とあれやらこれやら

以下下部構造

2015.08.18 (Tue) 22:52 CM2. TB0.
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1500形緩衝桁軌道伸縮装置
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吊橋構造の瀬戸大橋では、列車の走行に伴って桁や軌道に大きな変位が生じてしまうため
特殊な伸縮装置を用いて変位を吸収し、列車を安全に運行させています
±750mm伸縮可能なことから1500型という名前が付いたそうです
内容については鉄道総研の資料が詳しいのでご覧いただければと思います

鉄道吊橋と緩衝桁軌道伸縮装置(PDF) / RRR2008.10鉄道総合研究所
WORKS / 峰製作所

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少し引きの写真


もう少し引きの写真
伸縮装置の場所は基本橋脚の場所なので、晴れていても暗かったです
そのためなかなか写真を撮ろうと思っても理想通りの写真が撮れず、
最初に挑戦してから7年、4度目でやっと満足できる写真が撮れました(笑)

参考リンク
横から見た伸縮装置 / @yu8910


鉄道道路共用トンネル

羽越本線五十川(いらがわ)駅の鶴岡方東側にあるトンネルは複線断面ながら
新潟方面行きの列車だけが単線で通り、
空いたスペースに1車線分ですが道路が設置されています

位置情報(google map)

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現役で鉄道と道路が同じ断面を共有しているトンネルは日本ではここだけしかないかと思われます
廃止区間では、田浦の連続平面直角交差の奥に併用軌道のトンネル区間がありました
参考リンク
線路巡礼1993:田浦専用線 / 線路巡礼♪

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反対側から

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道路部分。すれ違いは無理そうです
鉄骨は古レールではありませんでした(笑)

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列車待避用のマンホール

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銘板の内容
五十川トンネル(竣工時は「新」がなかったようです)
形式 複線交流型
延長 55M00
設計 信濃川工事局
施工 株式会社間組
着手 昭和48年12月
竣工 昭和50年7月

古レールホーム上屋柱
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会津田島駅の3,4番線ホームには古レールでできた小さな屋根がついています

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その古レールの刻印がこちら
Mの中にレールを模した南満州鉄道発注を表す社紋です
このレールは満州からどのような経緯で会津までやって来たのでしょうか

位置情報(google map)

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刻印の全体像は長いので、上の写真をクリックすると拡大します

60 - AS BSCO STEELTON ||||||| 1921 OH [満鉄マーク]
アメリカ ベスレヘム製鉄会社スチールトン 1921年7月製の60ポンドレールです

この刻印の続きがこちら
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CONSTECO MADE IN USA

参考リンク
東北旅その1☆あの古レールへ会いに♪ / 小倉沙耶のやわやわ日和
スチールトン(B.S.CO. STEELTON) / 古レールのページ